2.健康であれば太らない
東洋医学では、からだが健康であれば人のからだは、その人自身にとって最も好ましい体重を維持できると考えられています。つまり、健康であれば太らないということです。
本当かな?と疑問に思う方は、からだの仕組みを考えてみてください。
私たちのからだは、それぞれの器官や組織が互いに協力し、ときには牽制しあいながら微妙なバランスを保っています。例えば、あるホルモンの分泌量が必要以上に増加すれば、他の関係器官が働いてそのホルモンの分泌を抑制するといったように、実に見事にできているものです。つまり、からだにとって好ま しい状態になるように、器官や組織がいつもバランスよく機能しているわけです。
からだの脂肪についても、同様のことが言えるわけです。
からだの脂肪は、内臓を保護したり、必要に応じてエネルギーを供給するエネルギー貯蔵庫の役割をしたりするとても大切なものなのです。逆に脂肪が必要以上に増えてしまうと、からだの負担となって、糖尿病や心臓病を引き起こす原因にもなりますので、一定量に保つ必要があるわけです。
ところが何らかの原因によってからだの機能バランスが崩れると、当然のことながら体内の調和が保てなくなり、その結果、余分な脂肪や水分が蓄積されて しまうのです。
ですから東洋医学では、からだの機能を正常に戻したり維持すること―健康な状態をキープにすることがダイエットをおこなううえで重要であると考えられているわけです。
ですから、皆様も今後ダイエットをおこなっていくうえで
1.手段(やせること)に振り回されないためにも、ダイエット本来の目的(美しくなること)を忘れない。
2.健康を損なうようなダイエットはおこなわず、健康管理にも気を使う。
以上の2点を留意してダイエットをおこなうようにしましょう。