連載「ダイエットについて考える」第4回

○心まで蝕むダイエットの危険性
あなたは人からいじめられたいですか?それとも優しくされたいですか?
おそらく、多くの人が優しくされる方が好きなはずです。からだも、同様のことがいえるのです。
ですから、過激なダイエットによって自分に無理強いをすれば、身体だけでなくあなたの心までも蝕んでしまうのです。
ダイエットで自分に無理を強いれば強いるほど、当然ストレスがたまってイライラしてきます。また、そのイライラが高じれば、他人に対しても辛くあたるようになってしまいます。
そして前回でも言いましたように、こういった過激なダイエットは長続きせず、どうしても挫折してしまいます。このような過激なダイエットを続けられるほど意志の強い人間なんてそんなにいるはずもないのに、「ダイエット中なのにまた食べてしまった。私って、なんて意志の弱い人間なのだろう。」「私は、ダメ人間なんだ。」と、落ち込んでしまうことにもなりかねません。
挫折を味わえば味わうほど、心は暗くなり深く閉ざされてしまい、ひどい場合にはノイローゼになってしまうこともあります。このように無理を強いるダイエットは、からだだけではなく、知らず知らずのうちに心まで蝕んでしまうのです。

○スポーツしてもやせられない
では、からだをいじめないで効率的にやせる方法はないのでしょうか。
からだの脂肪を減らすには、食事(摂取エネルギー)を調節するのではなく、毎日の運動量(消費エネルギー)を増やせばよいという考え方もあります。スポーツでやせるという方法です。
よくオリンピックなどの競技大会で、見事なプロモーションを持った選手達がはつらつとして演技するのをテレビなどで見ると、スポーツでやせるという方法は、かなりの説得力があります。
この方法でならば、健康的にやせられるのでとても効果的なダイエット法であると思われるかもしれません。
ですが、実際はスポーツだけでやせるのは至難のわざなのです。例えば、テニスで1時間汗を流したとしても消費できるあなたのエネルギー量は、わずかに375キロカロリー。エアロビクスであっても335キロカロリーなのです。これらの運動で、クロワッサン2個弱がやっと消費できる計算なのです。
全身運動として人気の高い水泳ならば、610キロカロリーと2倍近い数値を消費することができますが、それでもケーキ2個分相当のカロリーを消費しただけにすぎなのです。
からだの脂肪を1s減らそうと思えば、例えば42.195qのフル・マラソンを完走すると仮定して、1ヶ月の間になんとこのフル・マラソンを4回もこなさなければならない計算になるのです。
ですから、スポーツをしても少しもやせないという嘆きをよく耳にしますが、このことは当然なのです。
スポーツだけでやせようと思えば、相当の無理を強いることになるのです。

○下着による締めつけも逆効果
少しでも自分の姿をスリムに見せるために、自分のサイズより小さいきつめの下着を着用される方がいらっしゃいます。そして、きつめの下着を身につけていれば、からだのお肉が徐々に引き締まってくるのではないかと期待される方もいるようです。
ですがこの方法も、はかない努力のひとつなのです。一般に人間のからだは、物理的な力を加える方法ではかたちを変えることはできません。
確かに、きつめの下着を着用すると、下着を身につけた部分はスリムに見えます。しかし実際には、ぜい肉が移動しただけにすぎず、よく見れば下着からプクッとはみ出ているぜい肉が確認できるはずです。
それに、何度も言うようですが、からだをいじめることは健康によくありません。ギューギューに締めつける下着を常に着用していると、内臓を圧迫して健康を害する恐れがあります。
下着を使ってやせるということは、どだい無理な話で下着はあくまでも体形を補正する道具にすぎないのです。
ですから下着は、自分に合ったサイズを選んで身につけましょう。大切なのは、やはりからだなのです。

○からだにやさしいダイエット
美しくやせるためには、からだをいじめるダイエットではなく「からだにやさしいダイエット」である必要があります。
つまり、無理なく、ストレスも少なく、健康を損なわない(バランスのとれた食事)長続きのする方法でなくてはならないのです。具体的に言えば、1ヶ月で1〜2s減程度であれば、からだにやさしいダイエットといえるでしょう。
これまでのダイエット法にも、こうした良心的なダイエット法が存在しなかったということはないのですが、「ツボ・ダイエット」もそのひとつであるといえます。
まさに、「ツボ・ダイエット」は従来のダイエット法よりも遙かにからだにやさしく、しかも確実にやせられるダイエット法なのです。
ですから皆さんも、どんどん「ツボ・ダイエット」を実践してくださいね。 <つづく>





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