邱淑惠のコラム第3回「薬好きな日本人」

日本人は、世界一薬の好きな民族なのではないでしょうか。事実、日本の医療費は、年間27兆円(1995年)ともいわれており、将来の高齢化でさらに増えることが予想されています。この数字は、とても大変な数字でビックリもしましたが、妙に納得もしてしまいました。
なぜならば、風邪をひいて病院に行った場合、本来風邪に効く薬なんてあるはずないのに
「これは頭痛をとる薬、これは咳を止める薬、これは鼻水の薬、それとこれだけ薬を飲むと胃の調子が悪くなることもあるので、胃薬も。」
という具合に病院でたくさんの薬をもらいます。 まさに、薬づけ!!で必要のない薬までくれます。私から見ると、これは全くの"無駄遣い"にか思えません。
でも、このことについて声を大にして指摘する人は少ないです。無駄だと思っていても、薬を断ったりしたら次回診察してくれないのではないかと心配したり、お医者さんに遠慮しておとなしく言われるがままの人が大部分なのではないのでしょうか。
病気の中には、医者の話を聞いて、ちょっと自分自身で注意すれば治るものもあります。それを診察を受けるたびに長い時間待った末に、ほんの2〜3分の診察を受けて、ゴソッと山のような薬をもらって帰ってくる...このような病院に対して私自身納得がいかないのです。
しかも、薬には副作用がありむやみに飲むことはとても危険で、注意が必要です。
最近、日本の子供達の歯が黄色くなっているのを皆さんご存じでしょうか? 知り合いの歯医者に聞いたのですが、抗生物質の副作用が原因で、最近の子供の歯は乳歯が生え変わる際、すでに黄色の歯をした子供が多いそうです。
小さい頃から抗生物質を与えられすぎて、歯の色が黄色くなってしまったようです。
しかし最近では、テレビや新聞などで薬の副作用についての情報が多く取りあげられるようになりましたが、まだまだ日本人は薬に頼りすぎていると思います。ですから、皆様も薬を飲む時はくれぐれもご注意ください。
要するに、私が日本の皆様に訴えたいのは予防医学なのです。なぜならば、日頃から自分の健康を自分自身で守ることはとても重要で大切なことだからです。
私が講演活動をしたりテレビに出演したりするのは、皆様一人一人が生まれながらに持っている、自然に治そうとする力を目覚めさせたり高めたりすることの助けになればと思っているからです。多くの人が、病気に罹っても治ってしまえば、病気でつらく痛かったときのことを忘れてしまいます。病気が治った後も、暇をみてツボを押したり、運動したりしなくては疲れが出たときに再発してしまいます。ですから、日頃から健康に気を付けることはとても大切なことなのです。「ツボ道場com」は、これからも皆様の健康管理の助けとなるサイトを目指してがんばりますので宜しくお願いします。 <つづく>




戻る
 [ 次へ


Copy&Copyright; 2000-2002 Sue Kyu All right reserved.
※本サイトに掲載された記事および画像を許可なく転載することを禁じます。